雇用保険の時効や書類の保存期間については、労災保険に比べればシンプルですので覚えやすいと思います。
今回は、罰則についての過去問もご紹介しますので、合わせて確認しておきましょう。
また、この記事の最後の方に、他の科目の書類の保存期限などについて書いた記事のリンクを貼っておきますので、合わせてご確認いただければ幸いです。
失業等給付等の時効は何年?
(平成28年問7オ)
失業等給付等を受け、又はその返還を受ける権利は、これらを行使することができる時から2年を経過したときは、時効によって消滅する。(法改正により一部追記しています)
解説
解答:正
問題文のとおりです。
令和2年の法改正により、育児休業給付が失業等給付から独立しましたが、内容は変わりません。
なので、問題文は「失業等給付等」としました。
労働者に対する不利益取り扱いの罰則は?
(平成28年問7ウ)
雇用保険法第73条では、「事業主は、労働者が第8条の規定による確認の請求をしたことを理由として、労働者に対して解雇その他不利益な取扱いをしてはならない。」とされ、事業主がこの規定に違反した場合、「1年以下の懲役又は50万円以下の罰金に処する。」と規定されている。
解説
解答:誤
「1年以下の懲役又は50万円以下の罰金」ではなく、「6か月以下の懲役又は30万円以下の罰金」です。
労働者に対しての不利益取り扱いの罰則は、「6か月以下の懲役又は30万円以下の罰金」になり、事業主などの届出違反や偽りの届出や報告なども同じです。
雇用保険の書類の保存期間は何年?
(平成25年問7B)
事業主及び労働保険事務組合は、雇用保険に関する書類(雇用安定事業又は能力開発事業に関する書類及び労働保険徴収法又は労働保険徴収法施行規則による書類を除く。)をその完結の日から2年間(被保険者に関する書類にあっては、4年間)保管しなければならない。
解説
解答:正
問題文のとおりです。
雇用保険に関する書類は2年、被保険者に関する書類は4年です。
ちなみに、労働科目の他の法律については、以下の記事をご覧ください。
参考記事:社労士試験勉強法 過去問攻略!「労基法 雑則や時効について整理できていますか?」 労基-20
参考記事:社労士試験勉強法 過去問攻略!「安衛法 健康診断でよく問われる数字とは?」 安衛-16
参考記事:社労士試験勉強法 過去問攻略!「安衛法 面接指導の仕組みとは?」 安衛-14
参考記事:社労士試験勉強法 過去問攻略!「労災保険法 ややこしい時効はどうやって覚える?」 労災-22
参考記事:社労士試験勉強法 過去問攻略!「徴収法 時効や書類の保存期間の規定とは?」 徴-18
今回のポイント
- 失業等給付等を受け、又はその返還を受ける権利の時効は、これらを行使することができる時から2年です。
- 労働者に対しての不利益取り扱いの罰則は、6か月以下の懲役又は30万円以下の罰金となります。
- 雇用保険に関する書類は2年、被保険者に関する書類は4年です。
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