過去問

【ふわっと全科目を眺める】「社労士試験 徴収法 請負事業の一括」徴-112

このブログでは、毎日科目を変えてお送りしています。

なぜかというと、早いうちに全科目に触れておくことで、社労士試験の全容がイメージしやすくなり、勉強のペースが掴みやすくなるからです。

なので、あまり構えずに「ふ〜ん、そうなんだ」くらいの気軽な気持ちで読んでみてくださいね。

今日は、徴収法より「請負事業の一括」について見てみたいと思います。

請負事業の一括がどのような条件で成立するのか、どのような効果があるのかについて確認していきましょう。

 

請負事業の一括が成立する条件

(令和2年労災問8B)

請負事業の一括は、元請負人が、請負事業の一括を受けることにつき所轄労働基準監督署長に届け出ることによって行われる。

 

解説

解答:誤り

請負事業の一括は、届け出ることによって成立するのではなく、「法律上当然に」一括されます。

では、請負事業の一括が行われる業種は限定されているのでしょうか。

 

請負事業の一括がなされる業種は?

(平成26年労災問9A)

立木の伐採の事業が数次の請負によって行われる場合には、労働保険徴収法の規定の適用については、それらの事業は一の事業とみなされ、元請負人のみが当該事業の事業主とされる。

 

解説

解答:誤り

請負事業の一括がなされるのは、立木の伐採の事業ではなく「建設の事業」となっています。

ちなみに、有期事業の一括では、建設の事業と立木の伐採の事業が対象です。

で、労働保険には労災保険と雇用保険がありますが、請負事業の一括はどの保険が適用されるのでしょうか。

最後に下の過去問を読んで確認しましょう。

 

請負事業の一括が行われる労働保険とは

(令和2年労災問8C)

請負事業の一括が行われ、その事業を一の事業とみなして元請負人のみが当該事業の事業主とされる場合、請負事業の一括が行われるのは、「労災保険に係る保険関係が成立している事業」についてであり、「雇用保険に係る保険関係が成立している事業」については行われない。

 

解説

解答:正

問題文のとおりです。

請負事業の一括が行われるのは、「労災保険」にかかる保険関係が成立している事業が対象で、雇用保険については対象外です。

ちなみに、有期事業も同様で労災保険のみが対象となっています。

 

今回のポイント

  • 請負事業の一括は、届け出ることによって成立するのではなく、「法律上当然に」一括されます。
  • 請負事業の一括がなされるのは、「建設の事業」です。
  • 請負事業の一括が行われるのは、「労災保険」にかかる保険関係が成立している事業が対象です。

 

各科目の勉強法の記事をまとめました

労働基準法から一般常識までの全科目の勉強法の記事をまとめましたのでぜひご覧ください

リンク「社労士試験 独学合格法 各科目の勉強方法の記事をまとめました!」

 

科目ごとにまとめて記事を見ることができます!

スマホでご覧になっていただいている場合は、一番下までスクロールすると、科目名が並んでいますのでご覧になりたい科目をタップいただくと、その科目だけの記事を見ることができます。

もしくは、一番右上の三本線(メニューになっています)をタップしていただいて科目名を表示させる方法もあります。

ぜひご活用ください!

関連記事

  1. 【ふわっと全科目を眺める】「社労士試験 雇用保険法 国庫負担と不服申立…

  2. 「社労士試験 労災保険法 遺族(補償)等一時金」労災-142

  3. 【ふわっと全科目を眺める】「社労士試験 国民年金法 保険料納付済期間」…

  4. 「労災保険法 通則の規定のツボはここ!」過去問・労災-33

  5. 【ふわっと全科目を眺める】「社労士試験 安衛法 安全衛生管理体制(総括…

  6. 【ふわっと全科目を眺める】「社労士試験 徴収法 継続事業の一括」徴-1…

  7. 【ふわっと全科目を眺める】「社労士試験 雇用保険法 就職促進給付」過去…

  8. 社労士勉強法 過去問攻略!「安衛法 一般の健康診断」 安衛-1

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。