勉強の進め方

社労士試験勉強法 労災保険法を得意科目にする方法とは?

労災保険法ってなんとなく苦手」と思っていませんか?

保険給付の制度が複雑で、覚えなきゃいけない数字も多かったり、スライド制とか特別加入とか、普段の生活で聞き慣れない言葉のオンパレードだったり。

おまけに、“脳血管疾患及び虚血性心疾患”とか、「私、理系じゃないんですけど、、、」的な出題もあって敬遠しがちですよね。

でも、労災保険法の問題を落ち着いて読んでみると、意外と基本的な問題が多く並んでいたりするので、過去問演習とテキストの通読を行えば、得意科目にすることは全然可能なんです。

では、どういった勉強をしていけば労災保険法を得意科目にできるのかお話しましょう。

 

勉強の順番を間違えない

労災保険法って仕事中だったり、通勤中ケガや病気になったりしたときに出る「保険」でしたよね。

そう、文字どおり労災保険法は「保険」についてのお話なんです。

ですから、事業主が保険料を納めて、労働者がケガや病気をしたら、労働者に保険金がおりるイメージですね。

なので勉強の順番としては、

  1. 保険がおりるかどうか判断するために、「業務災害」と「通勤災害」の定義を理解する
  2. 保険の種類を理解するために、保険給付の流れを理解する
  3. 特別加入や社会復帰促進等事業などのオマケを理解する

という順番で勉強を進めていくと、労災保険法の内容が理解しやすいと思います。

では、はじめますよ!

 

「業務災害」と「通勤災害」の定義を理解する

労災保険の保険金をもらうためには、ケガや病気になった原因が「仕事中」だったのか、「通勤中」だったのかを、はっきりさせる必要があります。

なので、「業務災害」と「通勤災害」に該当するかどうかの感覚を掴むためには、過去問を解くのが一番です。

ですが、事例問題も近年多く出題されていますので、用語を丸暗記したり、判例を追っかけていては、時間がどれだけあっても足りません。

過去問を繰り返し解くことで、「あ、これは業務災害になるな」、とか「これは通勤になるな」といった判断ができるようにします。

そのためには、問題を解いた時に「なぜこの問題文が正しいなのか」、「なぜこれは誤りなのか」の論点(根拠)を明確にしておくことが大切になります。

たとえば、ある問題文が誤りの文章だったとして、どのように文章を直せば正しい文章になるのか、までできるようにします。

これができると、正しい言い方ではないかもしれませんが、一種の「リーガルマインド」を身につけることができます。。

目の前の問題に対して、自分の持っている知識を総動員して知恵を働かせるのです。

近年の社労士試験では、基本的な知識をどれだけ使いこなせるかを問う問題が増えていますので、ぜひ繰り返し過去問を解いて知恵で問題を解けるようにしましょう。

 

保険の種類を理解するために、保険給付の流れを理解する

では、いよいよ労災保険法の本体に迫るわけですが、一口に保険給付といっても、色々と種類があるので、ゴチャゴチャになりやすいですよね。

ですから、保険給付を流れで追っていくことで整理してみましょう。

① ケガや病気をしたら、、、

  1. 最初はやっぱり治療しますよね・・・療養(補償)給付
  2. 治療しているけど、仕事に行けないよ・・・休業(補償)給付
  3. 治療してるけど全然治らない!・・・傷病(補償)年金
  4. 全然治らないし、介護も必要になっちゃった・・・介護(補償)給付

という順番になりますね。

② で、次に、ケガや病気が「治ゆ」したんだけど、、、、

  1. 障害が残っちゃった・・・障害(補償)給付
  2. 介護も必要なんだよね、、、介護(補償)給付

③ でも、不幸なことに、、、亡くなってしまった、、、

  1. お葬式しなきゃ・・・葬祭料(葬祭給付)
  2. 残された家族がいるんです・・・遺族(補償)給付

※通勤災害の場合はカッコを抜いてください。通勤災害の場合の葬祭は「葬祭給付」になります。

というように、ケガや病気をしてから、不幸にして亡くなるまでの流れをイメージして、どのタイミングでどの保険給付が出るのかを押さえるようにしましょう。

そのイメージがついたら、あとは少しずつ細かい規定に入っていけば、混乱も少ないはずです。

基本的な保険給付が理解できるようになったら、通則や、特別加入、社会復帰促進等事業の勉強に入るようにしましょう。

なので、労災保険法の勉強は、勉強する順番を間違えないようにしましょうね。

 

勉強材料は、過去問とテキストだけで充分!

具体的な勉強の進め方ですが、過去問やテキストで重要項目に指定されているものから手をつけるといいでしょう。

最初から細かい規定に入ってしまうと、先ほど述べた全体像が分からなくなる可能性があり、自分の身についてるのかどうか分かりにくくなります。

なので、過去問であれば基本問題、テキストであればAランクのものを繰り返し学習し、身についてきたら少しずつ範囲を広げていくようにしましょう。

間違っても最初から年金額などの数字を覚えようとしないことです。

繰り返しているうちに自然に覚えられるものもありますし、覚えられないものは、最後に暗記すれば大丈夫です。

大切なことは、労災保険法の全体像から学習を進めて、細部は最後に回すようにしましょう。

でないと、全部終わらないうちに本試験を迎えることになります。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。

労災保険法を得意科目にするには、

  • 「業務災害」と「通勤災害」の定義を押さえる
  • 最初は、保険給付の流れの全体像をつかみ、徐々に細部に入っていく
  • 勉強材料は過去問とテキストで充分

です。

あなたの合格を心から応援しています!

 

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