7月の下旬を過ぎ、本試験まで1ヶ月を切ると、いよいよこれまで積み上げてきた勉強の総仕上げの時期に入ります。
でも、刻一刻と本試験が近づくにつれ、「今の勉強の仕方で大丈夫だろうか」と不安になるものです。
かくいう私も、合格した年であっても最後まで不安を拭い去ることができないまま、本試験に挑みました。
一番避けたいのは、不安のあまり、色々なことに手を出してしまい、これまでの勉強のペースを乱してしまうことです。
では、本試験までどのように対処すればいいのか、特に資格学校から出ている直前対策講座は受けた方がいいのか、といった最も多い疑問からお話ししていきますね。
直前対策講座は受けた方がいいの?
結論から言うと、これまでの勉強スタイルが出来上がっている人には必要ありません。
よく言われることですが、直前期に新しい教材を取り入れることはしない方がいいからです。
もし、なりふり構っていられず、わらにもすがる気持ちである場合は、直前対策講座には各科目の知識がギュギュッと詰まっていますので、本試験までそれだけをやるつもりで取り組むならいいかもしれません。
ちなみに、法改正に関しては後述しますが、まだ対策をしていないなら教材を取り入れてもよいでしょう。
では、直前期に一番やらなければならないことは何なのでしょうか?
本試験1ヶ月前から前日までの最優先事項とは?
社労士試験は合格率10%を切る難関試験ではありますが、合格に必要なのは、重箱の隅をつつく誰も知らないような知識ではなく、
「みんなが正解できるレベルの知識」を確実に自分のもの」にすること
なのです。
つまり、各科目の頻出事項を確実に身につけておくことで、受験生が半分以上正解できる問題を取りこぼさなければ大丈夫なのです。
そう聞くと、「そんなに簡単なものなの?」と疑問の声が聞こえてきそうですが、
受験生の大半は、たとえば「労基法は取れたけど、国民年金法でポカをしちゃった」と言うように、正答率にムラがあるものなのです。
合格する人は、難問奇問に正解しているから合格しているのではなく、「全科目の基本事項にとりこぼしがない」から合格するのです。
これは肝に銘じておいていただきたいと思います。
なので、たとえば模試を受けていたのであれば正答率50%以上の問題で間違えていた問題だけを抽出して再度見直ししておくことも良いでしょう。
ただ、あなたがこれまでしてきた勉強のペースは本試験の前日まで守ることが最優先事項です。
何も変える必要はありません。
ただ、法改正対策は意識しておく必要があります。
法改正は必ずチェックしておく
当然のことながら、過去問で法改正のチェックはできません。
なので、もし法改正対策が手薄なのであれば直前講座などで教材を取り入れることを検討しても良いでしょう。
ただ、これも深入りは禁物です。
なぜなら、本試験の中で法改正の問題が占める割合が高いとは言えないからです。
なので、先ほど述べた基本事項の徹底を行うことが大前提の上での法改正対策であることを忘れないでいただきたいのです。
法改正の対策をするのは、出題される問題の作り方が素直で、知っていれば解ける問題が多いからです。
それに、重要な法改正ほど出題の確率が上がるので、ヤマをかけやすいと言う理由もあります。
というわけで、法改正にチェックは必ずしておくようにしましょう。
あと、白書統計対策が気になる、と言う方も多くいらっしゃいますが、こちらの対策をする場合は、問題集1冊を斜め読みする方法をオススメします。
そう、「解く」のではなく「斜め読み」をするのです。
白書統計は正確な数字を押さえると言うよりは、傾向を掴むことに注力しておいた方がいいです。
問題を解いてしまうと、どうしても時間がかかってしまいますので、「飛ばし読み」を「何回も」するイメージで取り組むと良いと思います。
こちらも、法改正と同様、深入りはしないようにしましょうね。
ただでさえ掴みどころのない分野である上に、出題数は決して多いわけではありません。
一般常識科目の足切り防止、くらいに考えておく方がバランスが取れると思います。
では最後は、本試験前の週末は仕事を休めますか?というお話をしたいと思います。
できれば本試験前の週末は仕事を休んでコンディションを整える
「何を言ってるんだ!忙しいのに休めるわけがないじゃないか!」
と怒られそうですが、この1年間の努力を少しでも合格に結びつけるためには、やはり本試験前の土曜日、できれば金曜日もお休みを取っていただいて、最終チェックと体調を整えることだけに集中していただきたいと思います。
1年にたった1回しかない本試験のためにとてつもない時間と労力を費やしてきたわけですから、どうしても休めない場合は別ですが、そうでなければ上司の方と交渉する価値は十分にあると思います。
今回のまとめ
いろいろと申し上げましたが、結局なにが言いたいのかというと、
「合格のために、出来ることはブレずにすべてやり尽くす!」
ということなのです。
あなたは、社労士試験に合格したら何をしたいですか?
それをもう一度思い出してみましょう。
そして、それを実現させるために、本試験というたった1日にすべてを掛けましょう!
あなたの合格を心からお祈りしています!
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