「一般常識ってどうやって勉強したらいいの?」
という悩みは本当に尽きません。
労働基準法から始まり、厚生年金法までひととおりインプットが終わったと思ったら、
一般常識という、とてつもなく掴みどころのない怪物が現れる訳ですから、思わず心が折れそうになるのは当然です。
しかも、選択式では「労務管理その他の労働に関する一般常識(以下、「労一」)」と、「社会保険に関する一般常識(以下、「社一」)」が別々に出題されるという、恐怖以外のなにものでもないですよね。
私は合格した年は「運よく」足切りなしでクリアできましたが、怖くてなかなか答え合わせできなかったのをよく覚えています。
ここでは、私の体験を元に一般常識科目の勉強法をお伝えしたいと思います。
一般常識科目の勉強の進め方
最初に押さえるべきは「法令」
一般常識の中で、一番とっつきやすいのは「法令」です。
そして勉強の方法は、過去問演習とテキスト読みで大丈夫です。
ただ、法令と言ってもたくさんありますから出題頻度の高い法律から手を付けていきましょう。
たとえば、労働契約法は毎年出題されていますし、社労士法、国民健康保険法、高齢者医療確保法、介護保険法などもよく出ています。
これらの法律を中心に過去問演習を進めます。
この段階では、まだ労働経済や白書などはやらなくて大丈夫です。
労基法などの他の科目の復習も必要ですから、一度に詰め込まない方がいいでしょう。
それよりも、一般常識科目の中での「記憶の核」を作ることに専念しましょう。
労働経済、白書対策はどうする?
労働経済に出てくる統計や、白書については過去問ではあまり参考になりません。
それは、10年前の統計情報を覚えても仕方ないからです。
ではどうするかというと、
「資格学校」の講座を受けることをお勧めします。
法改正と同様、労働経済や白書にも「旬」がありますので、資格学校が出している講座を受けて、そのテキストや予想問題に取り組むのが得策と言えます。
ただ、こちらも分量は相当なものになるので、じっくり取り組むというより、「流し読みを何回も繰り返す」ことです。
巷でよく言われる、「浅く広く」がキーワードになります。
ここで大事になるのが、「自分の気持ち」です。
「いきなり何を言ってるの?」と言われそうですが、この自分の感情が記憶に大いに貢献してくれるのです。
どういうことかというと、ただ単純に流し読みしていても、記憶にはつながりません。
記憶につながらなければ読んでいる意味がありません。
記憶と言っても、数字を完璧に覚えるという意味ではありません。
「だいたい◯%くらい」、「おおよそ30歳後半の女性」などザックリしたレベルで大丈夫です。
ただ、そのレベルの情報を記憶するにしても、ただ流し読みしているだけでは覚えることは難しいでしょう。
ここで利用したいのが「自分の感情」なのです。
たとえば、テキストを読んでいて、
「あ、ここの数字は思ったより高いな」
みたいな「感想」を情報に付加することができれば、次に読んだ時に、
「あ、そうそう、これって意外と数字高いんよね。」
というように思い出すことができます。
これを何度も繰り返すことで記憶の定着につなげるのです。
一種のエピソード記憶と言えるかもしれませんね。
この方法は他の科目にも使えますので、ぜひお試しください。
新聞やニュースをチェックした方がいい?
チェックできるに越したことはないが、、、
これも巷でよく言われることですね。
たしかに、社労士試験の問題には、その年に話題になったことが出題されることがよくあります。
たとえば、2019年(令和元年)度の試験では、労一の選択式で「技能実習生」についての問題が出ています。
その年の4月には、新たな在留資格である「特定技能」を新設した出入国管理法が改正されて施行されています。
また、「えるぼし」についても、ちょうど働き方改革がまっさかりで女性の社会進出が叫ばれていましたから、あながち関係がないとは言い切れないかもしれません。
どちらにしても、社会の動き、特に厚生労働省がどのようなことに力を入れているのかを知っておくのはムダではないと思います。
でも、新聞を取っていないのにわざわざ購読を始めるというのもどうかと思います。
まして、テレビのニュースを見ている、というのも時間がもったいない気がします。
ネットニュースをうまく活用しよう
たとえば、スキマ時間を使って、
「厚生労働省 ニュース」
と検索してみるのです。
おすすめは、Googleで「ニュース」のタグに「厚生労働省」で検索すると、厚生労働省関連のニュース記事が読めます。
これをやっていると、厚生労働省がどのようなことをやろうとしているのかが分かり、その方面の時事問題にも対応できると思います。
ただ、これはあくまでも補助の補助的な対策であって、本来の勉強にフォーカスしなければならないことは言うまでもありません。
一度お試しいただければと思います。
選択式がやっぱり怖い、、、ですよね?
択一の場合は労一と社一が同じ科目になっているので、なんとか最低基準をクリアできそうですが、
やはり怖いのは選択式ですよね。
私も最後の最後まで不安でした。
でも、こんな話を聞いたことはありませんか?
「初学者が労一の選択式をクリアして合格した」
合格体験記などに書いていたのを見たり、資格学校の講師の方がガイダンスで言っていたこともありました。
どうしてだろう?とずっと疑問だったのですが、ヒントがありました。
初学者の方は、持っている知識が少ないので、
「前後の文章から空欄の単語を類推する」
というものです。
これは、文章の読解力が関係しているのでは?と思ったわけです。
普段の勉強では、過去問やテキストを何度も読んでいるので、初見の問題に触れる機会が少ないのが現状です。
なので、前後の文章を類推する、なんてスキルは普段使わないのです。
ただ、本試験ではみんなが初見の問題に取り組む訳ですから、ここで文章読解力が試されたりする訳です。
では、どうやって読解力を高めるのかというと、
- 大学入試センター試験の現代文
- 行政書士試験などの「文章読解」
を「軽く」解いてみることです。
センター試験の現代文は、社労士の選択式など比較にならないほど長文だったりしますし、行政書士の文章読解では、穴埋め問題もあったりします。
なので、初見の文章で読解力を高めるきっかけになるかも知れません。
ちょっと勉強に疲れた時に、休憩がてら見てみるのも良いと思いますよ。
あくまで、本来の社労士の試験勉強がメインなのですから 笑。
今回のまとめ
いかがだったでしょうか。
一般常識科目の勉強方法は、法令から始めて、「広く浅く」です。
しかも、自分の感情を利用して記憶の定着に役立てるのです。
一般常識科目を勉強する頃は、本試験まで半年もないことが多いですから、いかに効率よく押さえていけるかがポイントになります。
あなたの合格を心より応援しています!
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