社労士試験に合格するために勉強をするとき、
「いったいどれだけ勉強したら合格できるんだろう?」
という疑問や不安は当然あると思います。
私は4回目の試験で合格しましたが、常に不安と隣り合わせでした。
一般的には、社労士試験に合格するのに「1000時間が目安」ということはよく言われています。
「社労士 勉強時間」と検索すると、色々な見解があり、中には400時間で合格した、といった記事も見受けられます。
それぞれのサイトに書いてあることは、それぞれの実績を根拠に書いてあると思いますので、どれも正しいと思います。
ただ、「勉強に対する下地」は人それぞれ違いますので、自分がどこに当てはまるのかを判断するのはなかなか難しいでしょう。
ですから、ここでは「勉強に大切なのは時間ではない」とあえて申し上げます。
では、勉強に大切なことは何なのかをお話ししましょう。
勉強に大切なのは「時間あたりの量」である
社労士試験は、基本的な知識をどれだけ暗記できていて、知恵として使いこなせる状態にあるか、に尽きます。
知識を知恵として使えるようになるには、「知っている」状態から「人に説明できる」レベルに引き上げる必要があり、これは「繰り返し」学習することが必要です。
したがって、「1時間勉強したよ」ではなく、「30分で10問解いたよ」という考え方の方が良いです。
その上で、「どうすればもっと多くの問題を解けるか」の振り返りを行い、改善点があれば次回それを試してみます。
たとえば、ある問題の解答を引き出すのに時間がかかってしまいました。
そこで、なぜ時間がかかってしまったのかを考えてみます。
論点を知らなかった?他の論点とごっちゃになっていた?問題文を読み違えていた?など色々と思い当たることが出てくると思います。
原因が分かれば、その対策を考えましょう。
論点を知らなかったり、他の論点とごちゃごちゃになっていたのであれば、テキストでしっかり確認する、などの対策が考えられます。
そうして一つずつ、対策を講じていれば、勉強を繰り返すスピードが速くなり、知識が知恵として使えるようになってきます。
先述したとおり、「勉強に大切なのは時間ではない」ことを前提としても、1日に5分しか勉強していないのでは、1年で試験に合格するのは難しいでしょう。
ただ、普段は仕事をしている上に勉強時間を確保するというのは並大抵なことではありません。
次に、勉強時間の絶対量を増やすにはどうすればいいのか、それも考えてみましょう。
勉強はどれだけ「ルーティーン化」できるかがキモ
「1日3時間勉強するぞ」と決意を固めても、忙しい毎日でそれだけの時間を捻出するのはなかなか骨の折れることではあります。
いざ、勉強を始めてもなかなか継続できない、ということもあるでしょう。
いきなり1日3時間の勉強時間を確保するにはそれなりのテクニックが必要です。
よく、「スキマ時間を活用しましょう」ということを聞くと思います。
確かにスキマ時間を活用すれば、勉強時間の確保には役立つでしょう。
では具体的にどうするか?
それは、「スキマ時間の勉強を一つずつ習慣化=ルーティーン化する」ということです。
たとえば、通勤電車に乗っている時はスマホの過去問を解く、出勤の1時間前はカフェに行き、電車内で解いた過去問の論点をテキストで確認する、昼食中は音声講義を聴く、昼食が終わったら過去問を解きながら論点を紙に書く、などなど。
1日の生活の中に勉強をルーティーンとして組み込んでいくのです。
ポイントは、「いつ、どこで、何を」するのかを具体的に決めることです。
はじめから上手くなる必要はありません。
1つのルーティーンが定着したら次、というように少しずつ増やすのがコツです。
いきなりすべてを取り入れようとすると、精神的に大変ですから焦らず、1つずつ積み上げていきましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
社会人が、資格試験に合格するための秘訣は、「空気を吸うように勉強する」習慣をどれだけ身につけられるかにかかっています。
言いかえれば、勉強に対する敷居をどれだけ低くできるか、ということです。
もちろん、気合で乗り越える方もいらっしゃいますが、気合だけで勉強のモチベーションを維持し続けるのはキツい人もいると思います(わたしは特にそうです笑)。
勉強に対する敷居を低くして、いつでもどこでも勉強している習慣を身につければ、合格は大きく近づきます。
ぜひお試しください!
あなたのことを心から応援しています!
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