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【ふわっと全科目を眺める】「社労士試験 社会保険に関する一般常識 社会保障制度」過去問・社一-49

このブログでは、毎日科目を変えてお送りしています。

なぜかというと、早いうちに全科目に触れておくことで、社労士試験の全容がイメージしやすくなり、勉強のペースが掴みやすくなるからです。

なので、あまり構えずに「ふ〜ん、そうなんだ」くらいの気軽な気持ちで読んでみてくださいね。

今日は、社会保険に関する一般常識から「社会保障制度」について見てみたいと思います。

社会保障制度といっても、社労士試験に科目があるわけではなく、

健康保険法や国民年金法、厚生年金法などの社会保険科目の論点が総合的に出題されています。

なので、知識の総合力が問われているようなイメージですね。

ここでは、軽く読み流すくらいで大丈夫ですので、気軽に読んでみてくださいね。

 

健康保険の被保険者「以外」の人の介護保険料の徴収

(平成30年問9D)

健康保険法では、健康保険組合は、規約で定めるところにより、介護保険第2号被保険者である被保険者以外の被保険者(介護保険第2号被保険者である被扶養者があるものに限る。)に関する保険料額を一般保険料額と介護保険料額との合算額とすることができるとされている。

 

解説

解答:正

問題文のとおりです。

介護保険の第2号被保険者ではない健康保険の被保険者は、一般保険料額だけを納付すればいいのですが、

健康保険の被保険者の被扶養者が介護保険の第2号被保険者である場合は、

健康保険の被保険者の保険料額を、一般保険料と介護保険の保険料を合わせた金額にすることができます。

つまり、被扶養者の介護保険料を被保険者が負担するということですね。

さて、次はねんきん定期便について見てみましょう。

ねんきん定期便は、毎年、誕生月に送られてくるのですが、

送付対象者は誰になっているのでしょうか。

 

ねんきん定期便の送付対象者は?

(平成28年問10E)

日本年金機構では、毎年誕生月に送付している「ねんきん定期便」によって、国民年金・厚生年金保険の全ての現役加入者及び受給権者に対し、年金加入期間、年金見込額、保険料納付額、国民年金の納付状況や厚生年金保険の標準報酬月額等をお知らせしている。

 

解説

解答:誤り

ねんきん定期便は、現役加入者だけに送られることになっていて、受給権者には送られません。

ねんきん定期便の記載内容が、年金の加入期間と年金見込額などとなっているので、すでに年金が支給されている受給権者には必要ありませんね。

ねんきん定期便について日本年金機構が案内をしていますので、URLを貼っておきますね。

 

参考記事:大切なお知らせ、「ねんきん定期便」をお届けしています

 

では最後に、国民年金基金について出題されている過去問を見てみましょう。

この問題では、国民年金基金にはどんな種類の基金があるのかが問われていますので読んでみてくださいね。

 

国民年金基金にはどんなタイプの基金があるのか

(平成24年問8E)

国民年金基金は、昭和60年の国民年金法の改正により導入され、翌年の4月から施行されたが、地域型国民年金基金と職能型国民年金基金及び総合型国民年金基金の3タイプに分けられる。

 

解説

解答:誤り

国民年金基金の制度は、昭和44年に導入されましたが、要件が厳しかったため、基金は実際には設立されず、

平成元年の改正で地域型国民年金基金の制度と新しい基準による職能型国民年金基金の制度が導入され、

平成3年の4月に国民年金基金の制度が施行されました。(「総合型」というのはありません。)

こちらについても、基金のホームページのURLを貼っておきますので、ご自由にご参考になさってくださいね。

 

参考URL:制度のあゆみ

 

今回のポイント

  • 介護保険の第2号被保険者ではない健康保険の被保険者は、一般保険料額だけを納付すればいいのですが、健康保険の被保険者の被扶養者が介護保険の第2号被保険者である場合は、健康保険の被保険者の保険料額を、一般保険料と介護保険の保険料を合わせた金額にすることができます。
  • ねんきん定期便は、現役加入者だけに送られることになっていて、受給権者には送られません。
  • 国民年金基金には、地域型国民年金基金と職能型国民年金基金の2つのタイプがあります。

 

社労士プチ勉強法

「皿回しの極意とは」

社労士試験の勉強における最大のコツの一つに、いかに早く「皿回し」を行う段階に入れるか、というものがあります。

皿回しというのは、複数の科目を同時に勉強することです。

社労士試験は範囲が広いので、一つの科目を集中的に勉強していると、それまでに勉強した科目を忘れてしまうという現象が起こります。

なので、記憶の忘却を防ぐために「皿回し」を行うわけですね。

「皿回し」を上手く取り入れる方法としては、少しでもいいので触れることです。

たとえテキストの目次、過去問1問であっても全くやらないよりは記憶の忘却度合いが全然違いますので、

ほんの少しでもメインの科目以外の勉強も取り入れてみてはいかがでしょう(^^)

 

各科目の勉強法の記事をまとめました

労働基準法から一般常識までの全科目の勉強法の記事をまとめましたのでぜひご覧ください

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