このブログでは、毎日科目を変えてお送りしています。
なぜかというと、早いうちに全科目に触れておくことで、社労士試験の全容がイメージしやすくなり、勉強のペースが掴みやすくなるからです。
なので、あまり構えずに「ふ〜ん、そうなんだ」くらいの気軽な気持ちで読んでみてくださいね。
今回は労働に関する一般常識から平成元年の労働経済白書について取り扱った過去問を見てみたいと思います。
テーマは、労働者の「働きやすさ」です。
世間の感覚と自分の感覚を比較してみるような感じで、自分だったらどう思うかという視点で問題文を読んでみてくださいね。
労働時間と働きやすさの関係
(令和3年問1C)
正社員について、男女計における1か月当たりの労働時間と働きやすさとの関係をみると、労働時間が短くなるほど働きやすいと感じる者の割合が増加し、逆に労働時間が長くなるほど働きにくいと感じる者の割合が増加する。
解説
解答:正
問題文のとおりです。
労働時間が短い方が働きやすいと感じるのは同意できる気がしますね。
仕事が立て込んで残業が多いよりも、残業が少なくて落ち着いて仕事ができる方が精神的にも安定しますし。笑
ただ、残業ができない環境で、生産性をギリギリまで上げて仕事をしている場合は、上記に当てはまらないかもしれませんが、
世間一般の感覚はどうだろうというイメージを持っていただくと良いかと思います。
それでは次の問題を見てみましょう。
この問題では、働きやすさの向上のために、どのような雇用管理を必要と労働者が考えているのかが問われていますので読んでみましょう。
働きやすさの向上のために重要なことは?
(令和3年問1B)
正社員について、働きやすさの向上のために、労働者が重要と考えている企業側の雇用管理を男女別・年齢階級別にみると、男性は「職場の人間関係やコミュニケーションの円滑化」、女性は「労働時間の短縮や働き方の柔軟化」がいずれの年齢層でも最も多くなっている。
解説
解答:誤り
働きやすさの向上のために、労働者が考える企業側の雇用管理は、男女ともに「職場の人間関係やコミュニケーションの円滑化」が一番多いという結果になっています。
現実的には、小さな子どもがいる家庭では女性が短時間労働をしているケースが多いと思いますが、
それよりも、人間関係がスムーズな方が「働きやすい」ということですね。
言い方を変えると、短時間労働ができるかどうかよりも、良好な人間関係の中で働ける方が働きやすいと感じている人が多いということですね。
今回の労働経済白書のURLを貼っておきますので、ご自由にご参考になさってくださいね。
今回の問題はどちらも、第2部第2章第1節からの出題で、1問目は130ページ、2問目は126ページに記載があります。
参考記事:令和元年版 労働経済の分析 -人手不足の下での「働き方」をめぐる課題について-
今回のポイント
- 白書の問題演習をするときは、問題そのものを暗記するというよりも、世間の感覚と自分の感覚をチューニングするようなイメージで取り組まれてもいいかと思います。つまり、細かい数字やランキングを丸暗記するのではなく、おおよその概要を掴んでおいて「浅く広く何回も」自分の中に刷り込むイメージですね。
社労士プチ勉強法
「労働一般の勉強法とは」
社労士試験の勉強で対策しにくい科目で、トップに上がりやすいのが労働一般ですね。
勉強範囲の的を絞りにくいので、どのように学習を進めればいいのか悩みますよね。
労働一般は、法令以外の、たとえば白書関連については、暗記をするたぐいのものではないので、
普段から厚生労働省のホームページや、労働経済などに関するネットニュースなどに触れておくことが大切かと思います。
令和3年度の労働一般の選択式では、高年齢者雇用安定法や、助成金について出題されました。
これらは、法改正や世間の情勢を反映したものに関連したテーマになっているように思われます。
なので、私も受験生の時に利用しましたが、資格学校のオプション講座を利用することも選択肢に入れるとして、
普段から勉強の合間に労働一般の話題に触れておくと良いかと思います。
社労士になったあとも、その習慣があると強いと思いますよ。
ただでさえ忙しい毎日の中、通常の勉強時間を確保するだけでも難しいかもしれませんが、ご参考になれば幸いです。
各科目の勉強法の記事をまとめました
労働基準法から一般常識までの全科目の勉強法の記事をまとめましたのでぜひご覧ください
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