このブログでは、毎日科目を変えてお送りしています。
なぜかというと、早いうちに全科目に触れておくことで、社労士試験の全容がイメージしやすくなり、勉強のペースが掴みやすくなるからです。
なので、あまり構えずに「ふ〜ん、そうなんだ」くらいの気軽な気持ちで読んでみてくださいね。
今回は、国民年金法から「国民年金原簿」について見てみたいとおもいます。
なんだかゴツゴツした名前ですが、一口で言うと「年金に関する記録」ということなので、
どのようなものなのか見ていきましょう。
国民年金原簿ってどんなもの?
(平成28年問2C)
厚生労働大臣は、国民年金原簿を備え、これに被保険者の氏名、資格の取得及び喪失、種別の変更、保険料の納付状況、基礎年金番号その他厚生労働省令で定める事項を記録することとされているが、当分の間、第2号被保険者について記録する対象となる被保険者は、厚生年金保険法に規定する第1号厚生年金被保険者に限られている。
解説
解答:正
問題文のとおりです。
国民年金原簿には、
- 氏名
- 資格の取得及び喪失
- 種別の変更
- 保険料の納付状況
- 基礎年金番号
などが記録されていますが、第2号被保険者については、第1号厚生年金被保険者が対象になっています。
あと、国民年金原簿には以下のことも記録されているようです。
保険料免除の状況も含まれる?
(令和元年問1エ)
国民年金原簿には、所定の事項を記録するものとされており、その中には、保険料4分の3免除、保険料半額免除又は保険料4分の1免除の規定によりその一部につき納付することを要しないものとされた保険料に関する事項が含まれる。
解説
解答:正
問題文のとおりです。
国民年金原簿には、保険料の納付状況が記録されていますが、
保険料が免除された場合の保険料も記録に含まれています。
国民年金原簿は、将来の年金給付についての資料になりますから、
保険料が免除されたときの保険料についても記録の対象になるということですね。
さて、この国民年金原簿について、公務員についてはどうなっているのでしょう。
先ほど少し触れましたが、下の問題で確認しましょう。
公務員などの共済組合はどうなってる?
(令和2年問6D)
国家公務員共済組合の組合員、地方公務員共済組合の組合員又は私立学校教職員共済制度の加入者に係る被保険者としての氏名、資格の取得及び喪失、種別の変更、保険料の納付状況、基礎年金番号その他厚生労働省令で定める事項については国民年金原簿に記録するものとされていない。
解説
解答:正
問題文のとおりです。
国家公務員共済組合の組合員(第2号厚生年金被保険者)や、地方公務員共済組合の組合員(第3号厚生年金被保険者)、
私立学校教職員共済制度の加入者に係る被保険者(第4号厚生年金被保険者)は、
もちろん国民年金に入っていますが、国民年金原簿の記録の対象になっておらず、
第1号厚生年金被保険者だけが対象になっています。
共済組合の方で管理をしているということなんでしょうね。
ところで、国民年金原簿に記録されている内容が「あれ?」ということになり、
記録の訂正要求があった場合、厚生労働大臣はどうするのでしょうか。
国民年金原簿の訂正請求があったら?
(令和2年問8オ)
国民年金原簿の訂正請求に係る国民年金原簿の訂正に関する方針を定め、又は変更しようとするときは、厚生労働大臣は、あらかじめ、社会保険審査会に諮問しなければならない。
解説
解答:誤り
国民年金原簿の訂正請求があった場合、厚生労働大臣の諮問機関である社会保障審議会に諮問することになっています。
社会保険審査会は、たしかに審査請求を担当する部署ですが、厚生労働大臣が諮問する先は社会保障審議会ということですね。
ちなみに、実際に訂正請求があったときは、地方厚生局や地方厚生支局が、
調査や資料収集を行って、地方年金記録訂正審議会で審議することになっています。
では最後に、「ねんきん定期便」について見ておきましょう。
ねんきん定期便は、基本的に毎年送られてきますが、一定の年齢については、より詳細な情報が送られてくるのです。
その年齢が次の問題のテーマになっているので見ておきましょう。
ねんきん定期便が送られてくるのは何歳?
(平成26年問8A)
いわゆる「ねんきん定期便」について、通常は、これまでの年金加入期間、保険料納付額等の内容が「はがき」に記載されて送られてくるが、これらの内容に加え、これまでの加入履歴、国民年金保険料の納付状況など詳細に記載された「封書」が送られる被保険者の節目の年齢は、40歳、50歳、58歳である。
解説
解答:誤り
詳細版のねんきん定期便は、「35歳、45歳及び59歳」のタイミングで送られてきます。
第1号被保険者や第3号被保険者は60歳までですから、その辺りを考慮して59歳に送られてくるのかもしれませんね。
今回のポイント
- 国民年金原簿には、
- 氏名
- 資格の取得及び喪失
- 種別の変更
- 保険料の納付状況
- 基礎年金番号
などが記録されていますが、第2号被保険者については、第1号厚生年金被保険者が対象になっています。
- 国民年金原簿には、保険料の納付状況が記録されていますが、保険料が免除された場合の保険料も記録に含まれています。
- 国家公務員共済組合の組合員(第2号厚生年金被保険者)や、地方公務員共済組合の組合員(第3号厚生年金被保険者)、私立学校教職員共済制度の加入者に係る被保険者(第4号厚生年金被保険者)は、もちろん国民年金に入っていますが、国民年金原簿の記録の対象になっておらず、第1号厚生年金被保険者だけが対象になっています。
- 国民年金原簿の訂正請求があった場合、厚生労働大臣の諮問機関である社会保障審議会に諮問することになっています。
- 詳細版のねんきん定期便は、「35歳、45歳及び59歳」のタイミングで送られてきます。
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